酒粕とは
皆さん、酒粕とはそもそも何か知っていますか?
Wikipediaには、
とあります。
もろみというのは、日本酒の原料である米と米麹と水が発酵したものをいいます。それを搾ったものが日本酒です。
醪(もろみ)
酒粕と日本酒。もとはひとつのもろみだった訳ですから、美味しい日本酒であればあるほど、酒粕も美味しいんです!龍勢が好きな方には、ぜひ龍勢の酒粕を召し上がっていただきたいです。
弊蔵では「純米酒粕」 「純米大吟醸酒粕」のご用意がございます。
どちらも生酛造りという、江戸時代から伝わる伝統的な造り方の日本酒の酒粕です。
一般的に、日本酒は純米酒よりも純米吟醸・純米大吟醸の方がフルーティ、後味がすっきりと言われています。
それと同じように、「純米大吟醸酒粕」のほうが、「純米酒粕」よりも香り高くすっきりとした味わいだね、との声をお客様より頂いております。
※純米酒粕の精米歩合は60%で、純米吟醸クラスの精米歩合です
酒粕にはバラ粕、練り粕、板粕など色々な種類がありますが、弊蔵は板粕のみを販売しています。
最も一般的なバラ粕
栄養豊富な副産物?
酒粕は副産物でありながら、栄養分が豊富。
- タンパク質
- 食物繊維
- ビタミンB群
- ミネラル
など、体に良い栄養分が多く含まれています。
美味しいだけでなく、美容効果として、「美白」「シミ」等への効果もあるとされています。※個人差があります
もろみの中の栄養素は、ほぼ酒粕にいっているといっても過言ではないです。(冗談です)
藤井酒造では、濃縮酒粕エキスを配合した酒粕化粧石けん「酒花」を製造・販売しています。
こちらもよろしければチェックしてくださいね♪
藤井酒造ならでは。生酛酒粕の魅力
藤井酒造では蔵や地域の個性を反映するため、「生酛(きもと)造り」という方法で酒母を造っています。現在、全生産量の約90%が生酛造りです。
生酛造りについては、詳しくはこの場では割愛しますが…
簡単に言うと「酵母や乳酸を添加しない、昔ながらの無添加のお酒」です。
生酛造りでは「半切桶」という桶と、「櫂棒」という木製の道具を使用します。
蔵付きの酵母や乳酸菌などの微生物を呼び込むため、半切桶の中で米・米麹・水を混ぜ、櫂棒ですり潰します。これは「酛摺り(山卸)」という作業です。
半切桶と櫂棒
酛摺りの際には強い力がかかるので、のちに酒粕となる酒母に、まれに木くずが混入することがあります。
人体に影響があるようなものではありませんが、気になる方はご購入をお控えくださいませ。
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生酛造りの酒粕は、やわらかくクリーミーで濃厚。
生酛造りの日本酒は、そうでない日本酒よりも甘み、旨味、酸味、苦みなどが絡み合い、複雑みのある味わいの場合が多いです。
そのため、酒粕も味わい深いものになるのです。
やわらかく扱いやすいので、料理などにも使いやすいですよ!
地元竹原の神事の炊き出しで生酛酒粕の粕汁を振舞ったさい、例年より美味しい!と大好評でした。
酒粕の保存方法
酒粕には約8%のアルコール分が含まれているため、腐ることはありません。
とはいえ、生きた酵母が含まれているため、常温で置いておくと発酵が進みます。
すぐ使わない場合は冷凍保存しましょう。
藤井酒造の酒粕は、圧搾機から剥がしてから3か月後を賞"味"期限としています。
が、決して3か月が過ぎた場合でも食べられない訳ではありません。
剥がしたての酒粕
匂いがきつくなったなど、酒粕がもう古くなったかな?と思ったら、お漬物に使うのがおすすめ。
藤井酒造でも、夏まで寝かせた酒粕を「夏粕」として販売していますよ!
オススメの食べ方!
藤井酒造の酒粕、オススメの食べ方は「そのままトースターで焼いて食べる」!
もちろんおつまみにもなりますし、小腹が空いたときのおやつにもぴったり。
そのまま食べるのが、最も生酛の酒粕を旨みを味わい尽くせますよ。
他には、酒粕のクリームチーズ漬もおすすめ。
お手軽に取り入れるなら、普段の味噌汁に酒粕を入れるだけで、粕汁の出来上がり。鮭などの魚を入れるとより美味しいです。
今後色々なレシピを試してみようと思うので、またこちらでも共有できたらと思います。
暮らしの中に酒粕を取り入れて、日本酒を楽しみ尽くしましょう!
酒粕を食べれば、健康になってよりお酒を長く愉しめるかも…?
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編集後記
途中に使った、バラ粕の画像について。
私の頭の中で酒粕といえば、ヤブタ式で搾った板粕です。
だから、「バラ粕」と画像検索しましたがぜんぜん出てこない。あの写真はどう見てもバラ粕なのに!
「酒粕」と調べたらバラ粕が出てきました。そっか、バラ粕も酒粕か。
わたしはどうも業界内での「当たり前」が、外でも通じると思い込んでしまう時があります。
異業種から転職してきて、はじめはわからないことばかりだったものの、すっかり酒造業界に染まり、業界用語を使うように…
ハッと気づかされた出来事でした。誰が読んでも分かるよう、分かりやすい言いまわしを心がけていきます!