コレクション: 龍勢 Lab. Works. テーマ「貴醸酒」
日本酒で、日本酒を仕込む。
「龍勢 Lab. Works.」は、少量仕込みで自由な発想に挑む実験シリーズ。
2025年の第一弾として、藤井酒造として初めての貴醸酒に取り組みました。
貴醸酒とは、日本酒の仕込み水の一部を日本酒に置き換えて造る特別な製法で、
米の甘みや旨味が濃縮され、とろりとした質感と、熟成によって深まる複雑さが特徴です。
今回はこの貴醸酒をベースに、異なる保管・熟成方法によって3種類を展開しました。
▸ Plain
仕込みの設計や発酵の組み立てを大切にしながら、素材そのものの力を引き出した一本。
貴醸酒ならではの甘みと旨みを、飾らずそのまま味わえる、基準となるタイプです。
▸ French Oak
シャルドネの熟成に使用されていたフレンチオーク樽で貯蔵。
木樽がもたらすやわらかな酸と、ほのかなバニラ香が加わり、まろやかで立体的な味わいに仕上がりました。
▸ Whisky x IPA
ウイスキーを熟成した後、IPAビールの醸造に使われたユニークなバレルを使用。
スモーキーさとホップ由来の香ばしさが加わり、これまでの日本酒にはない個性が立ち上がります。
甘みの中に、ほろ苦さと余韻の重なりを感じられる一本です。
仕込みの設計だけでなく、貯蔵環境や樽の履歴まで実験対象とした今回の貴醸酒シリーズ。
一つのベースから、ここまで異なる表情を見せてくれる──それ自体が、私たちにとって大きな発見でした。
まだ正解のない、新しい味わいとの出会いを、ぜひお楽しみください。
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売り切れ
貴醸酒 French Oak
通常価格 ¥2,310通常価格単価 / あたり売り切れ -
売り切れ
貴醸酒 Whisky x IPA
通常価格 ¥2,640通常価格単価 / あたり売り切れ
Collections
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龍勢 Classics
変わらぬ芯を、静かに受け継ぐ。 明治の世、日本初の全国清酒品評会にて「最優秀第一位」を受賞した酒──龍勢。その誉れを受け継ぎ、藤井酒造の中核をなすのが、この「龍勢 Classics」です。 米の旨み、穏やかな香り、そして芯のある酸。それはまるで、蔵そのものの記憶を映す“骨格”のよう。過度な装飾を排し、本質だけを静かに際立たせた一杯です。 時代の流れに迎合せず、けれども立ち止まらず、「変わらないこと」の中に、確かな進化を宿す。そんな信念をかたちにしたシリーズです。
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龍勢 別格品
育てる楽しみ、出会う味わい。 「別格品」は、藤井酒造が培ってきた技と哲学を注ぎ込んだ、龍勢ブランドの中でもひときわ特別な存在です。 八反錦・八反35号・山田錦・雄町──4つの酒米それぞれの個性を最大限に引き出し、生酛造りと酵母無添加という伝統的な技法で丁寧に仕込んでいます。 そして、搾ったあとも酒の時間は続きます。味わいはゆっくりと変化し、あるときは凛と、またあるときはやわらかく──その一杯がどんな表情を見せてくれるかは、開ける人だけの特権です。 「いつ飲んでも、きっと美味しい」けれど「いつ飲むか」で、まったく違う出会いになる。そんな育てる愉しみを、日本酒でも感じてほしい。その思いから生まれたのが、龍勢 別格品です。 蔵の思想と時間が凝縮された一本だからこそ、贈りものにも、自分へのご褒美にもふさわしい。その名のとおり、「別格」と呼ぶにふさわしい日本酒です。
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龍勢Lab. Works.
まだ正解のない、日本酒のかたち。 龍勢 Lab. Works.は、蔵人の「こんな酒、造ってみたらどうだろう?」という問いから始まる、試験醸造シリーズです。 毎年テーマを変えながら、使うお米や酵母、仕込みの方法など、さまざまな実験を行っています。伝統の技をベースにしながらも、新しいアイデアや視点を取り入れることで、これからの酒造りのヒントを探っています。 このシリーズは、定番商品のように完成されたお酒ではありません。けれど、だからこそ感じられる魅力や楽しさがあります。 定番にはない意外性や、新しい味わいとの出会いは、まさに造り手との共有体験。完成された「答え」ではなく、「試み」の面白さを、どうぞお楽しみください。
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夜の帝王 -THE NIGHT EMPEROR-
呑むなら笑って。遊ぶなら本気で。 昭和の香りがほのかに漂うラベルの奥に潜むのは、真面目にふざけた一本。「夜の帝王」は、1982年――焼酎全盛の時代に、「どうせやるなら、突き抜けよう」と名付けられた、ちょっとワルそうで実は優しい酒です。 夜のお店で日本酒を広めようと奮闘していた五代目蔵元が、「とにかく名前で覚えてもらえ」と考案。ギラついたネーミングとは裏腹に、飲めば意外とまろやかで、どこかホッとする味わい。立ち飲み屋の罰ゲームに、昭和歌謡のBGMに、仲間との馬鹿話に──そんな“くだらなさの美学”が似合う一杯。 40年以上の時を経て、いまも愛され続けるこの酒は、真面目すぎない、でも手は抜かない、そんな大人たちの“本気の遊び”から生まれました。